本屋へGO

2005年12月10日
ってことで、いってきました。
買ったものは雑誌二冊とコミックス版Missing3巻。


ディスガイアのアニメ化がかなり進行しているようです。
声優は変わらないようです。
うれしい限り☆
「リィンカネーション」だけは、絶対に入れてもらいたいエピソードです。
他は別にどうでもいいから。


Missing3巻は面白かったです。
ただ、微妙なところも多かったな・・・・・。


とりあえず、小説でもどうぞ。
「会話」の二人です。


『笑顔』


「『魔王』さんって、あんまり笑わないですよね。」

『勇者』の一言に、『魔王』が眉間にしわを寄せる。
「何故理由も無いのに笑わなくてはならない?」
「理由なら色々あると思うんですけど。」
「無い。」
「じゃ、理由無くても笑ってください。」
「断る。」
「せっかく美形なのに、もったいないですよ。」
からかうような『勇者』の口調に『魔王』が呆れたようにため息をつく。
「そういうお前はどうなんだ?」
「僕ですか?何時も笑ってるでしょう?今もこうして。」
微笑みながら『勇者』が言う。
『魔王』は、そんな彼を睨みつける。
「今はとにかく、お前が仲間とやらといるときの笑みは薄っぺらい。中身がねぇ。」
吐き捨てるようにいうと、『勇者』は笑みを消し、驚いたように目を見開く。
「よく気付きましたね。」
「誰でもわかる。」
「そうでもないですよ。」
そう言って、ため息を一つつく。
「あなたは理由無しに笑わないっていってましたけど、僕はもう理由無しに笑うの、慣れましたよ。」
『勇者』は笑う。
哀しそうに、寂しそうに。
「あなたが少し羨ましいです。」
「笑いたくなければ笑わなければいいだろう?」
「そうもいかないんですよ。」
「何故だ?」
「色々あるんです。」
拗ねたようにそっぽを向く。
その様子は少し子どものようだった。
「ここくらいですよ、普通にしていられるのは。」
「俺は『敵』だろうが。」
「それと同時に、『お友達』でもあるんですよ。」
「他にいるだろうが。」
「彼らは『仲間』であって、『お友達』ではないんです。」
「同じではないのか?」
「違います。少なくとも、僕の中では。」
「人間は分からんな。」
「いや、人間レベルで考えられても困りますけど。」
「・・・・・・ならば、お前は分からんなと言えばいいか?」
「はい。」
「・・・・・・・・・変な奴だ。」
『魔王』は呆れたように呟く。
「まあ、ゆっくりしていけ。」
「そうさせてもらいます。」
『勇者』は笑う。
嬉しそうに、楽しそうに。
『魔王』はまた呆れ顔で、ため息をついて

口元に微かに笑みを浮かべた。


終わり。

以上です。
では、今日はコレくらいで失礼します。

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