うーん・・・
2006年8月30日またアクセス元に「騎士団 歌手」がある。
歌手の「きしだん」を言いたいなら字が違うんじゃないか?
俺もよく知らないから書けませんが。
今日は他に特筆すべきことは無いので、小説でも書こうと思います。
『勿忘草の追想』
第一話
兄貴から送られてきた勿忘草の画像を舜にも送りつけようと携帯電話を操作する。文も整え、さっさと送信する。さて、問題は向こうからの反応を待つことが難しいと云う事だ。舜は自分から電話をかけられないし、メールも送信できない。やり方がわからないそうだ。家庭用の電話機からならどうにかできそうだが、それでも常人の3倍くらいは時間を費やさなければならない。
タイミングを見計らって俺から電話をかけた方が早いので、一応時計を見つつ、そろそろ画像も見ただろうという頃に電話をかけた。
「『古代の魔法使い』、画像を見たかな?」
『うん、見たよ。勿忘草だねぇ、なんか変だったけど。」
「君も気づいたか。」
『うん。あれは放っておくと面倒だよ。』
「わかっているよ。でも、俺が直接見たわけじゃないから何処の誰のかは今は分からない。兄貴の物では無さそうな気もするんだけどな。なんとか探ってみるよ。とりあえず知らせておこうと思っただけだから。」
『うん。わかった。何かわかったら連絡をお願いするよ。』
「了解。」
会話を終わらせ、しばし思考する。とりあえず兄貴に電話をしよう。メールで説明するよりもそっちの方が早い。
呼び出し音に飽きる前に、目的の人物が出た。
『よう、電話で来るとは珍しいな。』
「メールより手っ取り早い。」
開口一番がそれかよと思いながら、さっさと答えて、本題に入ることにする。
「その花は<勿忘草>っていう花だよ。」
『ワスレナグサ?』
何だそれ?と言わんばかりだ。割とメジャーな花だと思っていたのだけれど。
「そう。ムラサキ科の植物だ。学名はMyosotis scorpioidesだ。別名をミオソティスとかミオソチスと云う。春から夏にかけて水辺に咲くといわれているよ。」
『・・・・・そうか。』
奇妙な沈黙が挟まる。何か失礼なことを考えられている気がした。
「それで、その花といえば、そんな学名や別名なんかより、花言葉が有名だね。」
『花言葉ぁ?』
・・・・・まさか、花言葉というものを知らないとか、そんなことはないよな?いくら兄貴が一般常識から外れていても。
「そう。紅い薔薇で『熱愛』とか、そういうの。」
『・・・・・いや、別にそういうのは』
興味ない、とでも続けそうなのを無理矢理遮る事にする。
「<私を忘れないで>」
兄貴の言葉が止まる。何かを思案しているようだった。
『それが、花言葉か?』
「そう。それが一番メジャーな奴。他には<真実の愛>とか<記憶>とかだね。」
『<私を忘れないで><真実の愛><記憶>か・・・・・。』
兄貴はぶつぶつと復唱した。何かあったのかもしれない。
「そうだ。」
『ふぅん・・・・・まぁありがとな。』
このまま切られる訳にはいかないので、さっさと俺にとってのメインの話題を出すことにする。
「ただ、気になることがある。」
『ん?』
「それ・・・・・依頼の手紙とかに同封されてたんじゃないか?」
尋ねれば、兄貴はあっさりと答えた。
『そうだが、それが何か?』
守秘義務とか無いんだろうか、とか一瞬思ったが、好都合だ。
「それなら言っておこうか。俺は、夏休み中はとりあえず時間が空いているよ。」
『それは、その内お前に頼る事になるってことか?』
よし、いい具合に嵌ってきた。
「さぁね。それは兄貴次第だよ。」
『あぁそうかよ。それじゃ、切るぞ。』
「ああ。」
電話が切れた後の音を聞きながら、俺は手ごたえを感じていた。後は、兄貴から次に連絡があるかを待つだけだ。
続く。
『何でも屋』編とは微妙にタイトルが違います。
前回は『勿忘草の追憶』で今回からは『勿忘草の追想』。
これからどうなるかは、俺にもわかりません。
では、今日はこれにて。
歌手の「きしだん」を言いたいなら字が違うんじゃないか?
俺もよく知らないから書けませんが。
今日は他に特筆すべきことは無いので、小説でも書こうと思います。
『勿忘草の追想』
第一話
兄貴から送られてきた勿忘草の画像を舜にも送りつけようと携帯電話を操作する。文も整え、さっさと送信する。さて、問題は向こうからの反応を待つことが難しいと云う事だ。舜は自分から電話をかけられないし、メールも送信できない。やり方がわからないそうだ。家庭用の電話機からならどうにかできそうだが、それでも常人の3倍くらいは時間を費やさなければならない。
タイミングを見計らって俺から電話をかけた方が早いので、一応時計を見つつ、そろそろ画像も見ただろうという頃に電話をかけた。
「『古代の魔法使い』、画像を見たかな?」
『うん、見たよ。勿忘草だねぇ、なんか変だったけど。」
「君も気づいたか。」
『うん。あれは放っておくと面倒だよ。』
「わかっているよ。でも、俺が直接見たわけじゃないから何処の誰のかは今は分からない。兄貴の物では無さそうな気もするんだけどな。なんとか探ってみるよ。とりあえず知らせておこうと思っただけだから。」
『うん。わかった。何かわかったら連絡をお願いするよ。』
「了解。」
会話を終わらせ、しばし思考する。とりあえず兄貴に電話をしよう。メールで説明するよりもそっちの方が早い。
呼び出し音に飽きる前に、目的の人物が出た。
『よう、電話で来るとは珍しいな。』
「メールより手っ取り早い。」
開口一番がそれかよと思いながら、さっさと答えて、本題に入ることにする。
「その花は<勿忘草>っていう花だよ。」
『ワスレナグサ?』
何だそれ?と言わんばかりだ。割とメジャーな花だと思っていたのだけれど。
「そう。ムラサキ科の植物だ。学名はMyosotis scorpioidesだ。別名をミオソティスとかミオソチスと云う。春から夏にかけて水辺に咲くといわれているよ。」
『・・・・・そうか。』
奇妙な沈黙が挟まる。何か失礼なことを考えられている気がした。
「それで、その花といえば、そんな学名や別名なんかより、花言葉が有名だね。」
『花言葉ぁ?』
・・・・・まさか、花言葉というものを知らないとか、そんなことはないよな?いくら兄貴が一般常識から外れていても。
「そう。紅い薔薇で『熱愛』とか、そういうの。」
『・・・・・いや、別にそういうのは』
興味ない、とでも続けそうなのを無理矢理遮る事にする。
「<私を忘れないで>」
兄貴の言葉が止まる。何かを思案しているようだった。
『それが、花言葉か?』
「そう。それが一番メジャーな奴。他には<真実の愛>とか<記憶>とかだね。」
『<私を忘れないで><真実の愛><記憶>か・・・・・。』
兄貴はぶつぶつと復唱した。何かあったのかもしれない。
「そうだ。」
『ふぅん・・・・・まぁありがとな。』
このまま切られる訳にはいかないので、さっさと俺にとってのメインの話題を出すことにする。
「ただ、気になることがある。」
『ん?』
「それ・・・・・依頼の手紙とかに同封されてたんじゃないか?」
尋ねれば、兄貴はあっさりと答えた。
『そうだが、それが何か?』
守秘義務とか無いんだろうか、とか一瞬思ったが、好都合だ。
「それなら言っておこうか。俺は、夏休み中はとりあえず時間が空いているよ。」
『それは、その内お前に頼る事になるってことか?』
よし、いい具合に嵌ってきた。
「さぁね。それは兄貴次第だよ。」
『あぁそうかよ。それじゃ、切るぞ。』
「ああ。」
電話が切れた後の音を聞きながら、俺は手ごたえを感じていた。後は、兄貴から次に連絡があるかを待つだけだ。
続く。
『何でも屋』編とは微妙にタイトルが違います。
前回は『勿忘草の追憶』で今回からは『勿忘草の追想』。
これからどうなるかは、俺にもわかりません。
では、今日はこれにて。
コメント