ラッキー

2006年10月10日
今日はラッキーな事がありました。



今日は、何かもうめんどくさいのでとりあえず小説書きます。



『総てに捧げる抒情詩』
第十二話



僕は何を求めていたのだろう。
僕はそれすらも分からない。



清々しい朝だ。真理と朝の挨拶を交わし、並んで登校する。
「昨日は疲れたな。」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。これからやらなきゃいけない事を考えると暗澹たる気持ちになるけど。」
ため息をつきながら、見慣れてきた学校を見上げる。この時間は人が少ないから閑散としている。きっと校庭には、昨日の落書きがあるのだろう。それを考えると共犯者としてちょっと罪悪感を感じてしまう。それ以上に南校舎の悪戯に関してはマジでどきどきする。あれはあたしが主犯だし。
ちょっと憂鬱になりながら屋上の辺りを見上げると、人影が見えた。二人はもう登校してるのか。手を振ろうかと思ったけれど、二人からこっちが見えるか確証が無いから止めといた。
「葵?」
「何でもないよ。さっさと登校しよう。」
「うん。」
もう一度ため息をつく。
昨日と今日で、どれだけため息をついただろうか。



教室にはまだ人が少ない。でもいつもより少し多い。みんなざわざわと話し込んでいる。
「和谷、おはよ。」
「夏川?お前が早いなんて珍しいなぁ。」
「屋上の噂を検証しようと思って、何人かで早めに着たんだけどさ・・・・・北校舎は魔法使いがいるだろうからとりあえず、南校舎に行ったんだけど、何か凄くってさ!ビビッて帰ってきたんだよ。」
あれか。
へぇ、そう。と答えながら席に着く。一応予習でもしておいた方がいいだろうか。
「まもちゃん、おはよー!」
来た。
「おはよう、よりちゃん。」
「いつもこんなに早いのー?」
「まあ、一応。」
「あ、霧島くんもおはよっ!」
「おはよう。」
依子ちゃんは朝から滅茶苦茶元気だった。低血圧気味のあたしにとってはある意味では天敵かもしれない。
「ねぇまもちゃん、自殺した人の噂、何か新しい事知らない?魔法使いの人たちと仲良しなんでしょ?何か言ってなかった?」
・・・・・ここで言うのか。
「あー、そういえば、あの二人も調べる、みたいな事言ってたかもしれないな。」
「本当っ!?」
依子ちゃんだけでなく、教室中の誰もが驚愕し、ある意味見事なユニゾンを披露してくれた。あいつらの影響力は凄いと改めて認識させられた。
「ねぇ何か分かったら教えてくれると思う?」
「頼めば教えてくれると思うよ。自分で頼めば、あの二人は教えてくれるかもしれないな。」
「本当!?」
「うん。よりちゃんが興味あるなら、会わせるくらいはやってあげるよ。」
「いいの!?すごーい!」
「勿論。」
答えながら、あたしは彼女の行く末を案じた。この子、振り込め詐欺とかに引っ掛かりそうで怖い。
とりあえず、関門は突破したかな。



続く。



では今日はコレにてー

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