うわぁ
2006年10月23日明日は実力テストだそうです。
たりぃ。
明後日は授業受けてからテストだそうです。
テスト直前の3時間目は体育です。
あれ?ひょっとして喧嘩売られてる?
そういえば、今日すげぇ変な夢見ました。
昨日も変な夢見たのに。
では、小説をどうぞ。
『総てに捧げる抒情詩』
第十七話
二人は屋上にいるようだった。いちいち階段を登るのが面倒に思えた。
「あたし、先に行ってるから。」
「え?・・・・・まさか、このままのぼるの?」
そのまさかだ。
軽く準備運動をして、一応人がいないことを確認。地面を蹴り、適当に窓枠を足場にする。
左手で手すりを掴んでそのまま腕力と握力を駆使して屋上に飛び込むように滑り込んだ。
「ただいま。真理、大丈夫?」
「うん。葵、おかえり。」
真理は相変わらず無表情。そんな真理に、右手で握っていた薔薇を差し出す。
「はい、お土産。」
「ありがとう。」
真理は暫くその花を眺めていた。可愛らしい。
「・・・・・とりあえず、二人の世界から戻ってくれない?」
聖の声ではっと我に返る。すっかり忘れていた。
置いてきた舜は当然の如くいない筈なのに、此処にはあたしと真理以外に二人の人間がいる。聖と、もう一人は見覚えのない男子だ。
真面目そうな外見。元々白かったであろう顔は、蒼ざめている。鞄につけている校章(のようなもの)で、その人が三年生だと分かった。
「何やったんだ、お前。」
「ふふふ。」
聖が笑うと、先輩がびくりと震えた。小動物を見ている気分になる。
「大丈夫ですよ、先輩。そいつは人畜無害とは対極の位置に属するような人間ですが、ヒトを取って食ったりしません。人の弱みを平気で握るような悪質極まりない奴ですが、下手な教師よりは学校の事を考えているような奇妙な奴なんです。」
先輩をなだめようとして出てきた言葉の数々は、どう考えてもフォローになってなかった。あいつらの日ごろの行いの所為だ。あたしの語彙力の低さもまったく関係ないわけじゃないとは思うけど。
「葵君、無事に到着したみたいだね。まぁ君なら当然か。」
舜がひょっこりと戻ってきた。先輩がびくびくっと震えた。こいつら、普段何をやってるんだろう。
「あ、その人だね。こんにちは、先輩。ちょっと協力してくださいね。」
舜はとってもいい笑顔を浮かべた。知らない人ならうっかり騙されそうな、見事な笑顔だった。
口調もいたって穏やかだし、その言葉の中に『協力』という単語が含まれていた。にもかかわらず、何故か強制しているような感じに聞こえるのは、どうやらあたしだけではなかったようだ。
「お前ら、マジでいい加減にしろよ。先輩をそんなに脅してどうするんだ?」
「君はそんな事言うけど、君だって先輩の怯える要因の一つではあるんだよ?」
「何で?」
「だって、君屋上にそっちから来たじゃないか。」
そっち、と言って手すりを指さす。そういえば、そんな事もあった。真理がぽん、と肩を叩いた。
「大丈夫。葵、悪くない。」
「ありがとう真理。」
とはいうものの、それなりに責任は感じる。気にしたところでどうにかなるものではないけれど。
「さ、始めようか!」
二人が意気揚々としているのを、あたしは意気消沈して見ていた。
続く。
では、今日はコレにて。
たりぃ。
明後日は授業受けてからテストだそうです。
テスト直前の3時間目は体育です。
あれ?ひょっとして喧嘩売られてる?
そういえば、今日すげぇ変な夢見ました。
昨日も変な夢見たのに。
では、小説をどうぞ。
『総てに捧げる抒情詩』
第十七話
二人は屋上にいるようだった。いちいち階段を登るのが面倒に思えた。
「あたし、先に行ってるから。」
「え?・・・・・まさか、このままのぼるの?」
そのまさかだ。
軽く準備運動をして、一応人がいないことを確認。地面を蹴り、適当に窓枠を足場にする。
左手で手すりを掴んでそのまま腕力と握力を駆使して屋上に飛び込むように滑り込んだ。
「ただいま。真理、大丈夫?」
「うん。葵、おかえり。」
真理は相変わらず無表情。そんな真理に、右手で握っていた薔薇を差し出す。
「はい、お土産。」
「ありがとう。」
真理は暫くその花を眺めていた。可愛らしい。
「・・・・・とりあえず、二人の世界から戻ってくれない?」
聖の声ではっと我に返る。すっかり忘れていた。
置いてきた舜は当然の如くいない筈なのに、此処にはあたしと真理以外に二人の人間がいる。聖と、もう一人は見覚えのない男子だ。
真面目そうな外見。元々白かったであろう顔は、蒼ざめている。鞄につけている校章(のようなもの)で、その人が三年生だと分かった。
「何やったんだ、お前。」
「ふふふ。」
聖が笑うと、先輩がびくりと震えた。小動物を見ている気分になる。
「大丈夫ですよ、先輩。そいつは人畜無害とは対極の位置に属するような人間ですが、ヒトを取って食ったりしません。人の弱みを平気で握るような悪質極まりない奴ですが、下手な教師よりは学校の事を考えているような奇妙な奴なんです。」
先輩をなだめようとして出てきた言葉の数々は、どう考えてもフォローになってなかった。あいつらの日ごろの行いの所為だ。あたしの語彙力の低さもまったく関係ないわけじゃないとは思うけど。
「葵君、無事に到着したみたいだね。まぁ君なら当然か。」
舜がひょっこりと戻ってきた。先輩がびくびくっと震えた。こいつら、普段何をやってるんだろう。
「あ、その人だね。こんにちは、先輩。ちょっと協力してくださいね。」
舜はとってもいい笑顔を浮かべた。知らない人ならうっかり騙されそうな、見事な笑顔だった。
口調もいたって穏やかだし、その言葉の中に『協力』という単語が含まれていた。にもかかわらず、何故か強制しているような感じに聞こえるのは、どうやらあたしだけではなかったようだ。
「お前ら、マジでいい加減にしろよ。先輩をそんなに脅してどうするんだ?」
「君はそんな事言うけど、君だって先輩の怯える要因の一つではあるんだよ?」
「何で?」
「だって、君屋上にそっちから来たじゃないか。」
そっち、と言って手すりを指さす。そういえば、そんな事もあった。真理がぽん、と肩を叩いた。
「大丈夫。葵、悪くない。」
「ありがとう真理。」
とはいうものの、それなりに責任は感じる。気にしたところでどうにかなるものではないけれど。
「さ、始めようか!」
二人が意気揚々としているのを、あたしは意気消沈して見ていた。
続く。
では、今日はコレにて。
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